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執筆者の写真鵜飼 孝

研修医振り返りセミナー

久しぶりの振り返りセミナー


歯根破折

歯肉整形後の印象採得

義歯装着時に前歯が離開する症例


この中から今回の議論は歯根破折症例でした。


治療経過

・左下54共にデンタルエックス線写真で根尖並びに歯根周囲に骨吸収あり。特に4近心の骨吸収が大きい。⑦6⑤Br.、4HJK。左下5は根管治療されていない。作業側での接触が強い。

・左下5根尖部アブセスあり5根管治療、その後左下4にアブセス出現した。

・CBCTで4舌側に大きな根尖に及ぶ垂直性を認める

   (歯根破折を疑う)

・左下4冠除去するが歯根は破折は見られない

・舌側の歯周ポケットは3mm以下であったのが7mmを触知するようになった

・ガッタパーチャ除去しても歯根に破折は認められない(マイクロで確認)

   (歯内歯周病変の可能性を考える)

・根尖までアクセスしたところ、左下4アブセス消失

・左下4アブセス再発して、舌側に歯根破折を確認



この症例に対し以下のような意見が

  歯周ポケットの計測は正しかったのか

  咬合の管理はしっかできていたのか

TECの咬合は大丈夫だったのか

  骨吸収の大きさを考えたら54は連結TECにすべきだったのでは

  もともと亀裂があったのではないか

  マイクロでの確認が不十分だった

  根管治療の回数が多かったのではないか

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